AmazonEchoSpotようやく使うようになった

Echo Spot (エコースポット) - スクリーン付きスマートスピーカー with Alexa、ブラック
 

家で足りなくなったり、
無くなって購入の必要があるものが出てきた時
話しかけて買い物リストに追加する。

iPhoneで、連携できるToDoアプリ(Any.do)があるので
出先で確認。

そのアプリAny.doはiPhoneのリマインダーとも連携するので
出先では、AppleWatchかiPhoneのSiriに話しかけて登録する。
少々の変換ミスは気にならない。

半年前の衝動買いがようやく生きてきた。
(数年後に生きることもよくある)

平和への道のりは長いが

「武士道の国から来た自衛隊イラク人道復興支援の真実」

ネット上で文章が よくこの本から引用されている。

 

自衛隊の人道復興支援が

どのような内容だったのか

今回、詳細を初めて知った。

 

派遣部隊の規律、行動のストイックさ

自衛隊員のイラクに対する思い

隊員の家族のこと

イラクの方々の日本に対する考え

どれも貴重な知らない内容ばかりだった。

 

現場の兵站に関することに

ページが割かれていて

その重要性と大変さは頭の下がる思いだった。

 

気になったのは現場である制服組と

官庁の背広組で、兵站確保に関して

温度差があったこと。

 

先の戦争の轍は踏んでもらいたくない。

 

頭に来たのがマスコミの偏向報道ぶり。

まだSNSがない時代。

派遣は2003年

Twitterは2006年

facebookは2004年

人が情報を知る手段はマスメディアのみ。

 

ほぼ事実をきちんと伝えていなかったことが

この本からもよくわかる。

そんな中で、

本当にすごい活動をしてきたんだな

と改めて尊敬するとともに、

自衛隊憲法で明記すべきだろうと

そんな思いに駆られてしまった。

マスコミ関係者にほんの少しでも

自衛隊員の矜持があればと

願わずにはいられない。

古文書を軽んじ始めたのはいつからか?

「歴史地震の話~語り継がれた南海地震


古文書に語り継がれた南海地震について
主に高知での被害の記録が取り上げられている。

取り上げるのは高知にあった資料ばかりでなく、
海岸線に残った段丘や、
遠く中国に記された記録からの裏取り、
日本各地に残された自身の記録との関連性など
幅広く、南海地震について検証している。

これを読むだけで、
日本に残る古文書を解析すれば、
地震予知って要る?と思えるほどに
詳細な情報が得られることが分かる。

ただ残念なのは、なぜ、
もっと早くに、古文書の解析が進まなかったのか
ということだ。

一体いつから古文書を軽んじるようになったんだろうか?

ぱっと浮かぶのは、柴田南雄作曲「追分節考」の中の
俗楽旋律考(上原六四郎)とプロテストのシーンだ。
あの頃だったんだろうな、と勝手に想像してみる。

しかし、古文書に書かれていることが周知されていれば、
日本の街づくりや都市計画は
もっと違ったものになっていたと思うのだ。

ここに書かれている南海地震東海地震のことは
出来れば目を背けたい事実だ。

しかし、読み終えてみると、不思議と納得感の方が勝る。
そうか、日本とはそういう土地なんだと。

南海地震が起こった時の心構えは
自ずから身につくように思う。

古文書に対する試みが広く知られるようになることを
切に願う。

世界史を教養で読み解くこと


国家と教養

教養を軸に世界史を読み解く内容になっている。
個人的には、ここ数年いろんな書籍を読んで
疑問に思っていた
パズルのピースが埋まっていく快感があった。

個人的に疑問だった、
ドイツという国のこと
キリスト教カソリックプロテスタントのこと
ビスマルクからヒトラーメルケルに至る流れのこと
について、一つの回答があった。
書籍の中で紹介されていた文献も
Amazonで注文出来たので
その疑問に対してはもう少し調べてみようと思う。

そのほかにも随所に、著者が参考にした文献が
載っていて、気になるものは
取り置き、注文などした(こうして散財が続く)。
出来れば巻末に参考文献があると助かったけれど(さらに散財)。

今の世界を読み解くヒントにもなると
僕は思います。

つながる面白さ


会計の世界史

この本を読んでいて、惣領 冬実のチェーザレ(漫画)

と突然リンクしてゾクッと来た。
サヴォナローラの名前が出てきて、
漫画の絵がブワッと浮かんできたのだ。

イタリアの章で、メディチ家が取り上げられていて、
ロレンツォ・デ・メディチは、会計的には
先代には及ばず、メディチ家の滅亡を招いたようだ。

漫画の方では政治的な立ち位置として、
イタリアの安定の要として描かれていた。
どんな重要人物でも、その生活の背景には
会計があるわけで、興味は尽きない。

3年ほど前に「帳簿の世界史」

を読んでいた時も、ロレンツォ・デ・メディチは出てきたけれど、
読ませ方としては、今回読んだ「会計の世界史」の方が
面白いと感じた。

今の会計システムの歴史が意外と新しいことや、
数々のトラブルを乗り越えるたびに、
新しい社会インフラが発明されるたびに
新しい会計システムが発明されていった過程が
上手くまとめられていて、
非常に興味深く読んだ。

仕組みを構築し、牛耳ることの重要性は
この本を読むとよくわかる。
(良い悪いは置いておいて)

こういう出会いがあるので
読書もやめられない。
散財は続くよどこまでも。

匿名性とセキュリティと

闇(ダーク)ウェブ

これを読もうと思ったきっかけはこの殺人事件


この書籍の著者の一人だったようだ。

ほぼ知らなかったことばかり。
ネット上にそういう世界があるのかという驚きと
ああ、でも存在するかという納得が
ないまぜになった心持になる。

違法な商品、情報が、
安全に信頼性がある状態で取引されている
というのが、一瞬引っかかったが、
かつては、危ない場所に行かないと手に入らないものが、
安全な場所から信頼に足る(?)人間から
注文出来て届くというのは、
なるほどと思いながら、それでいいのか?という疑問も生じる。

読んでいて、終始こんな感じだ。

結局、セキュリティ強化は必要だが
情報を盗まれるときは盗まれる。

それが闇ウェブで取引されている。
技術革新も日進月歩。

ただ、技術そのものが悪かと問われれば、
決してそうではなく、
言論の自由などが制限されている国や地域の人々にとっては、
監視を免れ素性が探られにくい、闇ウェブは
必要なものなのだ。

道具としての技術は、あくまで中立。
それ自身に悪はない。

結局は使う人間次第という、
至極当たり前の結論にいたる。

ネット社会は便利だが、同時に
神のごとき力を人間に与えてしまう。

あらゆるものがネットにつながると便利だけれど、
その危険性はどこまで認識されているのかなあ
とこの本を読んで改めて考えてしまった。

なので、自宅にはIoTの機器は
AmazonEchoぐらいで、そのカメラは付箋で塞いである。
冷蔵庫や空調、洗濯機をネットにつなぐ気にはなれないなぁ。

帝国主義は形を変えて今も生きている

日本が売られる 堤未果

今から100年と少し前までは、
武力と科学技術を背景に、
目に見える形で、世界は切り取られ、
力あるものが利益を独占していた。
中心を担ったのはヨーロッパ諸国であり、
帝政ロシアであり、
新興国アメリカであり、
敗戦を迎えるまでの日本だった。

今は、
法と、健全な企業活動に見せかけ、
途上国に対するインフラ整備を隠れ蓑に
「今だけ、カネだけ、自分だけ」を推進力に
見えない帝国主義によって
世界は再び、切り取られ、
力ある多国籍企業によって、
遅れてきた帝国主義国の中国によって
利益が独占されつつある。

このまま、どこかのSFで見た
ディストピアが具現化するのか、
それとも違った未来がやってくるのか。

未来から見たとき、その歴史のただなかが
今ですよ、と警告を発した本。

なかなか読み進めるのには
ストレスを感じてしまうけれど、
今読むべき本だと思う。