その当時の世界情勢を知る


GHQ焚書図書開封〈2〉

太平洋戦争当時の軍部の擁護ではなく、
その当時の世界情勢、
そこに至るまでの世界情勢を知る意味で、
そして、そこから今の情勢を見る意味で、
この本は良いかも知れない。

少なくとも、僕自身は、
全く分かっていなかった。
この本で、新たに知ったことがほとんどだ。

アフリカ、中近東、インドなどで
米帝国主義国家がやったことは、
19世紀から20世紀、ごく最近まで、
結構えげつない。

近隣のアジアでやったことも、
言わずもがな。

黄色人種に対する、
偏見、侮り、侮蔑は
ずいぶんなものだったのだ。

しかも、アジアに最初に流れてきた、
欧米人の多くが、流刑の囚人では、
平和理に物事が進むはずもなく。

侵略とは、
蹂躙するとは、
だますとは、
こういう事だという見本のオンパレードだ。

文明を持たなかった人々に対する、
やり口は本当にひどいものだ。
自然と調和して平和に暮らしていたのに。

しかも、内容が変わっただけで、
やり口は、今でも変わっていない印象を受けた。

日本は真似しなくて良いと思う。
バカだ、間抜けだと言われようが、
実直な姿勢を貫いた方が、
清々する。

でも、やり口は
防衛のため知っておいた方が良い。
そう思った。

いやぁ、しかし
イギリスもフランスもロシアも
アメリカも酷いねぇ。
あ、オーストラリアも。
中国は、やられた分だけ学習して、
同じ事を、今もやっている。残念。

日本人を含めた黄色人種が、
人扱いされて、まだ1世紀も経っていないことを
少し心に留めても良いかも知れない。

しかし、よくもまぁ、
国としての独立を保ったよな、日本は。
何か資源になるようなものが
どしどし取れるような事があったら、
アメリカの南北戦争が無かったら、
国土はバラバラになって、
未だ内線状態だったかもしれないな。
今の朝鮮半島のように。