京都クラウディオモンテヴェルディ合唱団 第54回定期演奏会ー得難い一夜

最初のステージはモンテヴェルディのモテットとマドリガル
各パート三人のアンサンブルで
曲ごとにメンバーが入れ替わる構成だった。
パート間のリアルタイムの駆け引きみたいなものは流石に少なかったが、
パートが揃って、音楽的に押さえるべきツボを押さえた
各パートが手堅く仕事をしている、
各パート三人には聞こえない、軽やかな演奏でした。

普通、なかなかこういう演奏はできないもんです。

メインの鈴木憲夫、祈り三部作。
地蔵礼讃、祈祷天頌、永久ニ。
最初、この組み合わせを一夜にって聞いた時
「また御無体な」、と思った。
別に自分がやるわけじゃないのに。

指揮者も、ピアニストも、歌い手も
本当に大変だからだ。
しかし、今宵お客さんになれて、幸せでした。
どの曲も良い曲だなあと集中できるほどに良い演奏でした。
熱く冷静な演奏でした。
若いソロの二人も良かったです。

会場にいた学生さんたちの中の
何割かは確実に、自分たちも演奏したい
と思ったのではないか。

今回も、香川、名古屋、東京、北海道からお客さんが来ていたが、
確かに京都までわざわざ足を運ぶ価値のある演奏会でした。

みなさんお疲れ様でした。