フィクションの難しさ

教誨師 堀川 惠子著

何年か前に読んだなぁと思いつつ、
単行本は部屋のどこかに埋もれているので、
文庫版を再度購入して読み直してみた。

きっかけは大杉漣さんが主演する映画を観たからだ。
うっすらした記憶で、たしか仏教系の教誨師だったのになと思った。
映画ではプロテスタントの牧師になっていた。

映画とこの本は関係がない。本はノンフィクションだからだ。
読み直してみて、やはり凄い内容で、
だからこそ映画に対して今一つな感覚になったのは
間違いなかったと確認した。

同時に、この教誨師をフィクションで描く難しさも感じる。

映画を観た方にも、見てない方にも
重い内容だけれど、読むのを勧めたい一冊でもある。