匿名性とセキュリティと

闇(ダーク)ウェブ

これを読もうと思ったきっかけはこの殺人事件


この書籍の著者の一人だったようだ。

ほぼ知らなかったことばかり。
ネット上にそういう世界があるのかという驚きと
ああ、でも存在するかという納得が
ないまぜになった心持になる。

違法な商品、情報が、
安全に信頼性がある状態で取引されている
というのが、一瞬引っかかったが、
かつては、危ない場所に行かないと手に入らないものが、
安全な場所から信頼に足る(?)人間から
注文出来て届くというのは、
なるほどと思いながら、それでいいのか?という疑問も生じる。

読んでいて、終始こんな感じだ。

結局、セキュリティ強化は必要だが
情報を盗まれるときは盗まれる。

それが闇ウェブで取引されている。
技術革新も日進月歩。

ただ、技術そのものが悪かと問われれば、
決してそうではなく、
言論の自由などが制限されている国や地域の人々にとっては、
監視を免れ素性が探られにくい、闇ウェブは
必要なものなのだ。

道具としての技術は、あくまで中立。
それ自身に悪はない。

結局は使う人間次第という、
至極当たり前の結論にいたる。

ネット社会は便利だが、同時に
神のごとき力を人間に与えてしまう。

あらゆるものがネットにつながると便利だけれど、
その危険性はどこまで認識されているのかなあ
とこの本を読んで改めて考えてしまった。

なので、自宅にはIoTの機器は
AmazonEchoぐらいで、そのカメラは付箋で塞いである。
冷蔵庫や空調、洗濯機をネットにつなぐ気にはなれないなぁ。