オカルト

実は怖い話とか
不思議な話は好きである。

が、2ちゃんねんるなどのオカルトスレッドで
いろいろ語られているのを
ひとしきり読んでしまってから
少しつまらなくなっている。

もちろん、
ただ知った気になっているだけなのは
承知しているのだけれど
あるパターンが見えてしまって
昔ほど怖いのを楽しめなくなっている。

それに加えて昨今、そういった
恐怖系の番組も減っている
というかほとんど見ない。

映画もたまに行くけれど
おぉ、怖っ!っていうのはない。

「リング」「らせん」は
当時良かった。
原作も良かったし、
最初に放映された
テレビ版が良かった。
映画は、も一つだったが。
恐ろしい理由がちゃんとあったから。

最近のはなぁ・・・・・。

13日の金曜日
良かったのは1作目だけ。
それも、ちゃんと理由があった。

意味不明の怖さって
怖くないんだよな。

今も懐かしいのは
関西テレビで夜中にやっていた
恐怖の100物語。

素人さんやタレントさんが
順繰りに、一つの放送で
3話ずつくらい話していく。

作りかな?というものから
こ、これは本当では?
というものまで、たくさんあった。

本番中に心霊現象も起こったっけ。

今となっては懐かしい。
ああいうの、また放送しないかな?

8月15日、終戦記念日の深夜。
静まり返った東京駅のホームに、
ダイヤには記されていない1台の軍用列車が到着した。
そこに乗っていたのは、60余年前のあの戦争中、
南の海で玉砕し、そのまま海に沈んだ英霊たちだった。
彼らの目的は、平和になった故郷を目撃すること。
そして、かの海にまだ漂う数多の魂に、その現状を伝えることだ。
永年夢見た帰国の時。故郷のために死んだ彼らは、
今の日本に何を見たのか……。
【ドラマWebサイトより引用】

終戦記念日に放映された
テレビドラマのタイトル。

脚本は倉本聰さん。

昨年の記者会見でもう、
ドラマはやらないと言っていたので
見れる事を素直に喜びたい。

終戦記念日を前後して
戦争関連の番組が多い。

今年はこの時期の演奏活動がお休みなので
例年に比べて見る機会が増えている。

このドラマは、SFなのだけれど
安っぽくなる事なく
ずっしりと胸に響く台詞に溢れている。

昨日の池上彰さんの戦争特番で
この太平洋戦争で戦死したといわれる人々は
実際の戦闘ではなく、
餓死や病気、戦地に向かう途中で
攻撃されるなど、
言葉を選ばずに言うなら、犬死にした人が
大半になるとのとだった。

当時の軍首脳の無能ぶりに
暗澹たる思いになる。

そんな人たちが、軍用列車に乗って
歸國(きこく)するのだ。

戦争はいかんという単純な思いではなく
戦争そのものは
人の判断を狂わせ、
その結果として、
多くの想いを、未来を灰燼に帰してしまうのだ。

少なくともそれに見合うだけの
成果が得られなければならない。
しかし、戦争では、それは不可能なのだ。

世論が戦争に傾いた時
それを止めるのは至難の技だろう。
しかし、その時に、
戦争によって失われるものに
目を向ける必要があるだろう。

生き残ったとしても、
それまでの想いや、未来は失うのだ。

そのことこそ、伝える必要が
あるのではないか?

このドラマを見て、そう、思った。

テアトル梅田にて。

賞を取った話題性もあり
この映画館であまり見たこと無い
満員の会場。

ベルリン国際映画祭で主演女優賞を取った
寺島しのぶさんの演技は
すさまじく、あれはもう
演技ではない。
傷痍軍人の妻そのもの。

対する手足を失った傷痍軍人を演じた
大西信満(おおにししま)さん。
こちらも凄かった。
四肢に加えて喉もやられているようで
セリフが全くない。
うめき声とわずかな仕草のみ。
作り物に見えない、
これも傷痍軍人そのもの。

凄まじいまでの二人芝居。

フィクションのはずなんだけれど
ノンフィクションを見ていると
錯覚するまでに。

で、エンディングなのだ。

映画本編も良かった。
エンディングの曲も良いのだ。

しかし、個人的には、ものすごく違和感があった。
映画のラストシーンで唸っていた矢先
あのエンディング曲だった。

例えが適切がどうか自信は無いが
となりのトトロのエンディングに
ハイホーが流れるくらい違和感がある。
本編に小人も王子も白雪姫も
出てこねぇえだろてな感じ。

どちらも名作、名曲なのに
つぶし合う。

誰か周りは指摘しなかったのだろうか?
個人的には、最後の最後が
凄く残念だった。

それにしても、映画見すぎである。