2013-01-01から1年間の記事一覧

TCMC教会コンサート雑感

合唱団の良いところも悪いところも 現状が全部出た演奏会だった。良かったことは、演奏が進むほどに、 乗ってきたことだ。 多少の上下はありながらも、 調子は上向きだったこと。最後の「十字架上のキリストの最後の言葉」に向けて 確実に盛り上がったので。…

女声合唱団りんどう第27回定期演奏会

女声合唱曲集「自然と愛と孤独と」。 この詩に曲を付けたのは、なんとも興味深い。 今、簡単に調べると、この詩人は、 死後に評価されたアメリカの詩人のようだ。 経歴を見るにつけ、宮沢賢治を連想させる。初見で一度聞いただけでは、 僕には良さがわからな…

映画放談「ウォーム・ボディーズ」

どのジャンルに入れていいか悩む映画。 コメディの範疇なんだろうけど、 ソンビ映画としての基本(?)も 押さえてあるので、 一部の人にとっては苦手であろうシーンも、 ちゃんと、描いている。思いついたのは、 寓話的ゾンビ物語(映画)。背景は、たぶん…

映画放談「マン・オブ・スティール」ファンタジーを手放したスーパーマン

個人的に記憶にあるのは クリストファー・リーブが演じていた スーパーマンシリーズだ。彼の演じるスーパーマンは、 浮世離れしていて、 いわゆる白馬の王子様タイプで、 どこかしら、おとぎ話の登場人物のようだった。クリプトン星のテクノロジーも クリス…

浮世絵の夏 −納涼と花火− 〜国貞、国芳、広重ら 人気絵師の競演〜 - JR KYOTO ISETAN

実に面白かった。 少し前に、幽霊画妖怪画の展示会にも行ったけれど、 日本画、浮世絵は面白い。タイトルにもあるように、 納涼と花火がメインテーマで、 いろんな絵師による浮世絵を見ることが出来た。 江戸時代に、品質の良い和紙と 豊かな色が安定供給さ…

映画放談「25年目の弦楽四重奏」

見てる最中に思ってたこと、 演奏会前に何をややこしいことを・・・。そのややこしいことは、 実に人間臭くはある。自分の場合は、日中の仕事の後、 音楽に関わっている。 起きている時間だけを考えた時、 その比率は、3割も無いだろう。その自分の現実の立…

京都Cモンテヴェルディ合唱団第50回定期演奏会感想

会場は京都文化博物館。会場は満席。前半がモンテヴェルディで後半が邦人曲のプログラム。 ここでお客さんをするのは 随分ひさしぶりだ。 (ここの会場までの道で少し迷った)1ステ マドリガル集 テンポ感、フレーズ感がともに軽快。 多少言葉が不明瞭な部分…

映画放談「風立ちぬ」

満席の映画館は、珍しい。 しかも大阪ステーションシティシネマでは 一番大きな会場。飛行機を パイロットから描くと「紅の豚」 設計者から描くと「風立ちぬ」 だろうか。作品中にパイロットは描かれるが、 その詳細な描写は、ほぼ無い。 その代わり、設計者…

コーロ羽衣 第23回定期演奏会

ステージの合間にツイートしたものを 加筆修正しています。ポピュラーステージ。 明日に架ける橋、キーは原調、編曲は直球。 演奏も歌詞も良くわかって良かった。 中学くらいの時に、アルフィーのオールナイトニッポンで S&Gのギター生演奏をしていたのを聞…

マスコミや法曹関係者に読んで欲しいかな

反省させると犯罪者になります刺激的なタイトルとは裏腹に、 得心のいく内容。自分の過去を振り返り、 腑に落ちる点も多数あった。おそらく、少なくない人が、 本書で書かれている内容に関して、 思い当たることがあると思われる。問題行動があった後に まず…

分岐点

毎年、NHKの大河ドラマは何かしら非難があるけど 僕は毎年、面白く見ている。 八重の桜の面白いところは、 幕府側それも幕府に愚直なまでに忠誠を誓う、 「ならぬことはならぬ」という不器用さを持つ 会津藩視点というところだ。動乱でざわめく京の都と 遥か…

この1週間

火曜日、いつもお借りしている教会が使えなくなった。翌日、マンスリーコンサートの準備に行ってみると、 教会の祭壇に遺影がかけられていた。 親族と思しき方々の最後のお別れの後、遺影はしまわれ、 その夜、マンスリーコンサートが行われた。 連続演奏の…

名古屋ビクトリア合唱団 第9回定期演奏会

最初はビクトリアのモテットから4曲。 名前を冠しているのは伊達ではない演奏。乱れそうになる刹那に持ち直す。 響きとしては安定してきた印象。個人的には3曲目のNigra sumを興味深く聴いた。 モンテヴェルディのヴェスプロで 同じ歌詞の曲を何度か歌ったと…

映画放談「HK」

ずいぶん前の漫画原作の映画化。 見る人を選ぶ映画だと思う。はっきりいえばお下品な映画だ。 しかし、僕はすっかりハマってしまった。 主人公のコスチュームにやや問題をはらんではいるが 難点はそこだけで、 バカバカしさ、作品の質からいえば、 一級品だ…

映画放談「舟を編む」

母国語で、高度な知識にアクセスできること。 辞書はその最前線なのだ、 ということを改めて確認した。そして、そのアクセス可能な媒体を作るのに どれだけの手間がかかるのか、 多くの人の手と時間を要するのか、 垣間見ることができた。それは紙であろうが…

映画放談「Les Misérables」 切ない・・・・

たくさん、見に行く方だけれど、 映画館で泣くことは、 殆どない。でも、この映画ではやられてしまった。 ヒュージャックマンさんの演じるシーン 最初と最後で、もう堪えきれなくなった。涙腺が決壊したのは、 切なさゆえだ。 ヒュージャックマンさんの演技…

EWA CHOR 第54回定期演奏会感想

去年もそうだったが、 部歌がよくハモる。続く第一ステージ。 僕が知っているのは一曲。 作りが難しい曲を、丁寧に仕上げていた。 ハーモニーの推移もよくわかった。 これ以上を望むとしたら、 内容の解釈と表現を、日本語の曲並みに 突き詰めて欲しい。 こ…

越えられない壁 「TOPDOG/UNDERDOG」

久々の観劇。 堤真一さんと千葉哲也さんの二人芝居。両親に捨てられ 社会の底辺で肩寄せ合って生きてきた 黒人の兄弟が主人公。アメリカで作られたお芝居のようで、 それを翻訳して、 今回の舞台にしたようだ。パンフレットの写真にもあったが、 本来は黒人…

新年の挨拶にかえて

去年もずいぶん長く感じました。 今年はどのように感じるのでしょうか?10年前(2003年)の今頃は、 オーディションの曲目で頭を悩ませていました。 (合格するのは翌年の2004年) エヴァンゲリストは2000年の クリスマスオラトリオから やらせてもらってい…