名古屋ビクトリア合唱団第5回教会コンサート

座った席は、二階席下手側、中央寄りのいつもの席。

まさかとは思ったが、
この日も雨が降った。

開演前に、柴田純子先生を探すという
ミッションが入り、
少々緊張が走る。

程なく、娘さん共々見つけることができ
招待席へ。

が、三列目にご案内するところを
二列目へ誘導してしまう。

あのさあ、招待席は座席の上にも
紙を置いとこうぜ>ビクトリアの諸君。

オルガンの演奏後、
ビクトリアのモテット演奏。
文字通り「和音」が立ち上がる。
音楽の運びも
躍動感が増してきた。

時折、入りのタイミングが乱れる。
指揮が見れていない・・・。

そのせいか、若干ではあるが
流れが滞ると感じることも。
反応している人
反応してない人
反応できない人
それぞれ居て良いと思うけど、
反応している人の割合が増えると
より面白くなると思われ。

シュッツのカンツィオネサクレ
こうして、客観的に聴くと
難しい曲だなと思う。
良い演奏だった。
が、やはり、譜面にかじりつく箇所では
若干、引っかかりを感じることも。

と色々書いたけれど、
あのレベルの演奏は、普通出来ない。
ここで言っている要望は、
そこらへんの合唱団では到底無理だろう
ということを付け加えておく。

後半、どちりなきりしたん。

もう、すっかり忘れていて
新曲のような感覚で聴く。

所々覚えている箇所も。
演奏の運びや、作りは
ビクトリアオリジナルのものになっている。

ここまでで印象的だったのは
個人の声が以前よりも
出てきたことだ。
時にはそのことで荒っぽくなるところもあるが
今後を考えたとき
そのことはむしろ好ましいと感じた。

曲の持っている繊細さやおもしろさは
十分に伝わったと思う。

その後キャロル。
少しドキッとする場面あり。

久しく待ちにしは
男声部分で、テノールはわざと
音量を抑えているのか
単に抜いているのかよく分からない。
もう少しあっても良いのかなとも思った。

正式プログラム最後の
静けき真夜中。
きよしこの夜と言った方が通りが良いか。

ドイツ語、日本語と歌うんだけど・・・・。
ドイツ語の語尾が、笑えるほどバラバラ。
Nachtのtがttttttっていうくらい。

誰も気がつかなかったのか?
来年はよろしく頼みたいものだ。

アンコールで印象に残ったのは
ひいらぎ飾ろう。

編曲も見事で、
演奏も見事だった。
めまぐるしく調が変化し
それに伴い曲想も変化。
それを、楽しそうに
ノリノリで歌っていた。

あとで訊いたら、ラッター編曲だそうな。
それに日本語の歌詞を当てはめて歌ったそうだ。

最後の8声のアヴェマリア
少々荒っぽい場面も。
テノールがスタミナ切れか?
しかし、曲の腰がぶれないので
最後まで安心して聴ける演奏。

毎年毎年、何らかの進歩がある。
数年前から事実上
社会人の合唱団になったわけだけど
決して腰砕けにならないのは
誇って良いと思う。

来年も楽しみだ。