北風と太陽

おそらく今は
日本の有史上かつてない
災害に見舞われているのは
間違いない。

情報は錯綜し
混乱する人は混乱するだろう。

その中で誠意を持って
己自身の仕事に邁進して
被災者を助けたり
原発の状況をこれ以上
悪くならないよう、それこそ
命をかけてくれている人々がいる。

そんな中、政府や東電、
その他官僚、政治家に対して
非難を浴びせる論調や、
実際にそう言った言動を直に
またはネット上で行う人も居る。

それこそ、ここぞとばかりに
自分の主義主張の正しさを
捲し立てる人、言いつのる人には
正直辟易する。

大事なのは、そんなことではない。

発信する側に、我々が出来るのは
その情報に対し、全幅の信頼を置き
その通りに行動することだ。

発信する側の誠意を引き出すには
それしかない。

もし、そのことにより
被害を被ったとしても
それは選んだ我々の責任でもある。

そして、情報が欲しければ
自ら探すのだ。

今、揚げ足を取っている場合ではない。
協力して、この困難な状況を乗り切らねば
ならないのだ。

疑いではなく信頼を。

自分の中に、発信者より優れた対案がないのなら
それに誠意を持って従い
その上で、問題点を指摘する。

そう言う筋を通すべきだろう。
幸い被災しなかった我々に出来る
数少ないことだと、私は考える。