事実としての歴史

どうやっても
歴史は伝える人の主観が入ってしまうけど
実際に起こったことに対しては
淡々と伝えることができると思う。

いつの時代の天皇が誰々とか
幕府を開いたのは何々とか
人物の歴史ではなく
天変地異の歴史を
僕らは、もっと大事にせなあかんねやろな
ということを
今回、よりいっそう思い知った。

本当は前回の阪神淡路大震災
教訓とするべきだった。

生かし切れなかったわけではないけれど
津波に対する警戒ということでは
過去の歴史を生かせなかった。

日本人が昔からの言い伝えを
これほどまでに軽く見るのは
いつごろからなんだろう?

もともと、そういう国民?

津波に関しては阪神淡路大震災の2年前
93年7月12日に北海道南西沖地震
かなりの被害をこうむった。

しかし、まさに津波が来る
その津波により町が呑み込まれる様を
今回のように映像で見ることはなかった。

被害の様相は酷似しているにも関わらず
津波に対する警告として
強く受け取ることができなかった。

しかし、今回はテレビ局以外に
個人で撮影した動画、写真など
れっきとした、動かぬ証拠が残った。

今度こそ、これを生かさないと
僕らは本当のばかになる。

歴史に対する捉え方は色々あるかもしれないが
日本にとって一番大事なのは
過去に起こった天変地異と
それと共存してきた祖先の歴史を
教え伝えるというのが
もっとも大事なのではないだろか。

天皇が誰々、幕府が何々、
なんて、あくまでそのオプションでは?

天変地異の歴史。
これを必須にしてもいいと
そう、思った。