どうにも間が悪かった・・・

日のマンスリーコンサートでのこと。今回はソロとトリオがあって、自分にとっては結構大変なプログラムだった。そのことは自分でも十分自覚していたので、その日は休みを取って本番に望もうとしていた。僕は昨年度まで、このマンスリーコンサートで出演もするし、楽器運搬などの裏方もやっていた。でも、今年は仕事の方が忙しくなってしまったため、その役割からは退いていたけれど、コンサートのビデオ撮影係は続けていたのだ。その日もビデオ撮影係を務めることになっていた。


この日のマンスリーコンサートは、合唱団の人もいろいろ忙しかったようで、人も少なく準備もかなり遅れていて、指揮者の先生も会場入りしたのが遅れるなど、ちょっとあわただしい雰囲気だった。僕自身も、自分のゲネがなかなか始まらない中、脇でスタンバイしてそれなりに集中していた。そんなとき、同じくソロのあるK.T.さんが
「今日もビデオ撮るの?誰かと交代出来ひんの?」
と親切から提案してきてくれました。いつもだったらそんなことはないのだが、この日はどうにも間が悪かった。『音楽』に集中しようとしていた頭が、『ビデオ撮影の交代要員?』という雑念にとらわれてしまった。結局、演奏が終わる最後まで、雑念を払うことが出来ず、集中力が続かなかった。自ら進んで他の思考に入るのはおそらく問題が無いのだろうけど、他からの働きかけで別の思考に振られてしまった場合、どうも良くないようだ。


今回も、演奏に向けて集中力を高めていた最中に、ビデオ撮影の交代要員を思い浮かべなければならないという、音楽と関係ないことに割り込まれてしまった。自分でも今まであまりないことだったので、今後に向けて気を付けようと思う今日この頃なのだった。