ひとり三重五章その3

櫛田駅から伊勢中川へ。
そこで急行に乗り換え。
11時頃に津(安濃津)に到着。

記録はツイッターを参照。
つぶやいていると役に立つなぁ。

降りてみた。


きっと元旦の午前中というせいもあるだろう。

少し寂し感じも否めない。
駅前に繁華街的なものは
見えなかった。
「にぎわわしさ」、は感じず。

再び近鉄に乗り込み
桑名へ向かう。

急行で40分ほど。
途中、何度か寝落ちする。
歌にあるように、
ひたすら平らだ。

途中四日市を通過。
車内から見ただけだが
にぎわわしき街に見えた。

程なく桑名到着。
降りてみた。



津よりは大きい街だ。
が、ここもかつての
にぎわわしさとは無縁に感じた。

このまま名古屋へ向かうことにした。
車内で色々考える。

ここまでの印象は、
にぎわわしさはないものの
土地としては
この三重というところは
ずいぶん豊かだなというものだ。

東に青垣と言われるように
その山までずーっと平野だ。
山田〜松阪〜津〜桑名まで
アップダウンは全くない。

歩いて旅するには
ほんとに良いところだ。

人の歩ける範囲に宿場町が栄え
にぎわわしさを醸し出していたのは
想像に難くない。

調べないと分からないけど
新幹線が出来るまでは
にぎやかだったんではないかな
と思った。

これだけの場所があるにもかかわらず、
幹線からずれたため
もったいないことになっている印象を受けた。

どの街も空が広いのだ。
土地があるから
上に伸びる必要も無いのだ。

この平野は名古屋まで続いている。
名だたる武将が、
この地から出たのも
何となく納得がいく。

日本の土地の尺にあった
国土計画というものが
本来あるんではないか
と、名古屋に行く道中考えてしまった。

速さばかりを追求した結果、
日本はずいぶんいびつになったのかもしれない。

かつてあった豊かさを
取り戻すことは出来ないのだろうか?

でも、今回行ってみたおかげで
三重五章に歌われる世界が
少し実感を伴って理解できたように思う。
こんな事したのは高校3年以来だ。

現地に行ってみるというのも
なかなか良いもんだ。

名古屋経由で大阪に着いたのは
午後2時過ぎ。
およそ半日に亘る道中だった。

こういう旅もなかなか楽しい。
年末年始の恒例になりそうだ。

おしまい。