演奏旅行日記31 偶然という必然

出口で歓声が上がっていた理由
元団員、平井ちゃんと偶然会ったのだ。

しかも、その平井ちゃんは
ドイツ人と結婚する事になっていて
その結婚式は、ほんの数日前に
ドイツで行われていて、
僕らと偶然会ったのは、
結婚式に来ていた平井ちゃんの両親を
見送りに来ていて、本当にたまたまだった。

そこには、相手のラースと
その両親がいました。

ラースは長く伸ばしていた髪を
バッサリ切って、すっかり男前に。

両親も、人柄の良さが にじみ出ている感じで
あぁ、ラースの両親だなと
妙に納得。

平井ちゃんは喋り過ぎか風邪で
エライ声になっていた。

とにかく、女声陣と
たくさん話していた。

名残は惜しかったが、
お別れだ。
二人は僕らの姿が見えなくなるまで
ずっと手を振っていてくれた。

さて、ここからの移動は
ドイツの鉄道だ。
案内に従って、駅へ向かう。

ホーム近くで、いつも、
ドイツ語の対訳でお世話になっている
麻美ちゃんと合流。

その後、ホームへ降りて行った。
外気は既にひんやりしている。

明らかに、イタリアとは違う気候だ。
乗り込む車両の位置を確認。

ここで、僕は皆に断って
しばし別行動を取ることになった。

イタリアで購入したSIMカード
インターネット接続できなくなっていたからだ。

新規のSIMカードを購入するために
少し時間を貰ったのだ。
リミットは20分。

しかし、ここまでくる間、
売ってそうな店舗は全く無かった。

一か八かで、元来た道を走った。

やっぱりない。
まもなく、空港の敷地に入ろうかと
いう場所で、このまま行くか
右の見知らぬ方へ行くか
一瞬考えた。

知らない方へ。
しかし、あまり遠くまでは行けない。

!運良くそれらしい店が。

(帰国時に立ち寄った時の写真、この時は閉まっていた)

SIMカードが欲しいけど買えますか?」

つづく・・・・。