演奏旅行日記33 ワイマールへ

ホームへ戻ると、
みんなは昼食終わりかけだった。

僕のぶんを残してくれていて
それを食べ終わると、
列車がホームへ。

乗る予定の列車よりは幾分早かったので
次だろうとのんびりしていると、
発車する気配もなく、
不思議に思っていると、
麻美ちゃん曰く
「乗る列車ってこれじゃないですかね?」

慌てて確認。

確かにそうでした。
あわや乗り損ねるところでした。

日本の感覚だと、
新幹線でも
次々に到着しては発車して行きますが
こちらでは違うわけで。

14時11分発ドレスデン行きです。

さっそく乗り込みます。
車内はずいぶん綺麗です。



一応、指定席なんですが
乗る人が来るまでは、
座っていてもいいようで、
我々の座るところには
別の乗客が座っていました。

言えばすぐに席を空けて貰えます。

指定の表示ですが、以前は
紙を入れるホルダーみたいな所に
メモが入れてあったように記憶していましたが
今回は、同じ位の大きさの
デジタル表示になっていました。

車掌さんがチェックすると
その表示が消えていましたので
なかなかうまい仕組みになっているなと
一人感心していました。

車内は静かで快適でした。

ただ、問題もあって
せっかく購入したSIMカード
車内では電波の入りが悪く
使い物になりませんでした。

マップで位置を確認しながら
目的地まで行けるかなと
少しワクワクしていたので。

途中、アイゼナハなど見知った駅を通過。


16時51分ワイマールに到着。

すると、ホームには
もう、全身笑顔という表現がふさわしい
シュタイン博士が。

すでに、先生や何人かのメンバーと
挨拶の抱擁をしていました。

ほぼ最後尾で列車から降りた僕と
シュタイン博士の目が合うと
これまた、歓迎の抱擁。

久しぶりのシュタイン博士は
変わらず元気な様子だった。

駅の外に出ると、
一足先に来ていた浅野と
京都モンテベルディ合唱団の元団員の園田さんが
来ていた。

彼女は音楽の研究で留学中なのだ。

その他に、今回お世話になる宿の人?
も来ていて、
何台かの車で、宿まで送ってくれるとのこと。
そのうち一台はシュタイン博士の車。

僕は後発組の方に。

待っている間、
外は寒かった。
イタリアは日本とそれほど差を感じなかったが
ドイツは明らかに寒かった。

迎えの車がくる間、
浅野に宿のことをいろいろ尋ねる。

ほどなく、車が到着し、
ドイツでお世話になる宿へ向かった。
つづく・・・・。