ウーマンアローン

読了。

著者の廣川まさきさんが、
なぜか僕のTwitterをフォローしたことが
きっかけで読むことになった。

フォローがあるとメールが来る設定になっていて、
その人のプロフィールを見ることができる。
見に行くと、
どうやら普通じゃない(良い意味で)。
年齢は僕の3歳下。

著書を2冊を早速購入し、
1冊目を読み終わったわけだ。

ある本「アラスカ物語」に書かれた日本人に魅了され、
一人ユーコン川を1600キロ下って、
その足跡のあるビーバー村を目指すノンフィクションだ。

1600キロといえば、
下関から
東北の青森までの道のりにほぼ等しい。
本州縦断、それをカヌーで漕いで行くのだ。
それも一人で
銃を持たずにギターを抱えて。

ユーコン川といえば、
北海道のローカル番組の企画ぐらいしか知らなかった。
その番組ではたしか、ラバージ湖からリトルサーモンまでの
160キロの距離をカヌーで漕いでいったはず。
出演のローカルタレント(今はメジャーになった)も
カヌーの「カ」の字も知らないまま漕ぎ出した。

この本でも 、著者は
とにかく進みながらカヌーを覚えるという、
冒険からスタートする。

旅立ちの興奮と不安が痛いほど伝わってくる
自然に包まれ翻弄されていくうちに、
旅の後半に向けて、
彼女の気持ちの変化を垣間見ることができる。

出会う風景、出会う人々の描写は瑞々しく
本を読んでいるはずなのだが
その光景が映像となって
目の前に広がる錯覚を覚えるほどだ。

そして、全編を通して、
著者である彼女が、自然にも人にも
外に向かって開いているのが印象に残った。

今も世界を飛び回っているのだろうか?
今後の活躍が楽しみだ。