なんでもありの代償

今週の月曜日、非常に不愉快な出来事があった。
というか、
不愉快な事実が明らかになった。

今、僕の所属する職場は、
何十年かに一度の改修期間に入っている。
他の都道府県はバブルの頃にほぼ終わっているので、
当方の職場は、20年弱遅れていることになる。

大きな原因は先の震災なのだが、
今いるところから別の場所へ変わるなどの案も浮上したが、
現在の場所で業務を続けることで落ち着いた。

中庭だった場所には、
新棟が立ちつつある。

一番古い建物は、取り壊す予定になっている。
(昭和29年に建ったもので、
ビートたけし氏のアウトレイジでもロケに使われた)

それ以外の建物に関しては、
耐震補強工事を予定していて、
数年かけて、計画調整し、
最後の一つに関しては、入札を待つばかりだった。

その最後の建物は、ホールなども有しており、
企業さん向けに研修や講演会などのイベントを行うには
欠かせない建物であり、
計測機器、分析機器、研究室など有し、
企業さんに、実際に利用していただいている場所であり、
計画では、利用できない期間を
なるべく短くすることになっていた。
(サービスの一環なので当然の措置だ)

現在の新棟も、
その建物がある前提で、
取り壊す建物の機能の移管も含めて
計画されていた。

要はこの建物が無いと、すべてが台無しなのだ。

その計画に関しては、
研究員が、通常業務を行いながら、
数年に亘って会議を重ね創り上げたものだ。

その建物が、県のトップの発言により、
同じ敷地内にある、
某財団のものにせよという
事実上命令が下った。

今回の整備計画に関して、
実は当初の案から2転3転して、
それでなくても数年遅れた経緯がある。
その原因が、当方の軒先を貸している
その某財団が原因だ。

ようやくまとまり、
実際の工事が動き出し、
まず新棟が完成後、耐震補強工事が始まり、
サービス停止期間を最小限にするはずだった。

それをひっくり返された。

その某財団は、自分たちの組織の幹部に
自治体の元偉い方々を据えている。
天下り先として)

それがここで生きたわけだ。

これにより、計画が数年遅れることになり、
利用できない機器などが発生する。
整備計画も見直しを迫られた。

軒先を貸して母屋取られる。
県の計画より、いち財団の意向が優先されたわけだ。
(それを許したのが県のトップなわけで悪い冗談だ)

まぁ、こういう時のために、
財団の幹部の席を用意していたんだろうから、
それについては、お見事としか言いようがない。
県のトップの支持を取り付けたのなら、
これに関してはもう、元へ戻すのは無理だろう。

やるのなら、やればいい。
そのかわり、今回のことはきっちり
覚えさせてもらう。

やったんもん勝ちだろうが、
僕の中では、その某財団の信用は無くなった。
いざとなったら、こういう手を使う輩として
刻み込まれた。

人に、この某財団のことを聞かれたら、
この評価をそのまま言わせてもらう。
ここの出したデータに関しても、
信用するつもりはない。
(まぁ、すでに温暖化で嘘を巻き散らかしている
一翼を担っているわけで、信用に値しないのだが)

今回のことは
将来に亘って禍根を残すだろう。
少なくとも、僕は忘れない。

まぁ、こういう手を使われた側が
どういう気持ちになるのか、
実感できただけでも、感謝するとしよう。