もの作る人

昨日の作曲家の鈴木憲夫先生との宴席での話の続き。最初近くの席にいたので少しお話する事ができた。これまで、うちの演奏会に来ていただいたり打ち上げにも出ていただいていたので、話す機会はありそうだったが、直接に話しかけるのは今回が初めてだった。その中で般若心経の作曲の話になった。作曲している間、先生は、三蔵法師の心に思いを馳せていたのだそうだ。教典を持ち帰り、翻訳作業に没頭する三蔵。翻訳する中で、言葉を一つ一つ紡ぎだし、般若心経を翻訳、完成させていく。その思いを感じながら、合唱曲の般若心経を作曲していったのだそうだ。時空を越えて、思いはつながるんじゃないか、話を聞いてそう思ってしまいました。全く何もないところからメロディを作る作曲家という仕事やっぱり凄いな。そう思った。