演奏旅行日記15 ようやく合流?

重い荷物から解放されて
身軽になって集合。

さてどこへ行こうか?
と相談になった。

観光中のみんなが
どこにいるかはわからない。

じゃぁ演奏会場の下見にしよう。
ということで、ホテルで簡単な地図をもらい
街の中心部へと足を進めた。
ホテルを出て、右に
建物沿いに進んで
最初の角で右に
その後、突き当たった大きな通りを
左に進んで行く。
後は、大体道なりに進む。

この街で何度か辿る
お決まりのコースになるとは
この時思っていなかった。

途中、携帯の電波をつかんで
先発組の何人かに電話をかけたけれど
つながらなかった。

10分ほど行ったところで
見覚えのあるところが。
街も段々にぎやかに。

途中で、再び
vodafoneの看板が。
後で寄れると良いな。

やがて、マントヴァのドゥーモが
正面に見えてきた。

確かこの角のお土産屋さんで
なぜか阪急のラガールカード
売っていたよなあ
なとど思い出しながら
さらに進むと、
ドゥカーレ宮殿前の広場に。

バルバラ教会は
この付近のはずだけれど、
よくわからない。

とりあえず、ドゥカーレ宮殿の中庭へ。

あぁ、何か憶えがあるなあ、と
思いながら歩くも、
この中庭、さほど広くなく
目当ての教会も
この中庭に面しているわけではなさそう。

あの塔がそれっぽいなあ、
などと話すも、
ホテルでもらった街の全体図では
ここまで来るのが
限界の様だった。

試しに、再度、携帯の電波を
拾って、先発組の何人かに
かけてみた。が、
繋がらなかった。

手詰まりである。

つづく••••。

突然、黒電話の音が鳴った。

いえ、黒電話という名前の着信音が。

陽子さんからの電話だ。
「今どこー?」

場所を説明すると、
偶然みんなもドゥカーレ宮殿にいて見学中とのこと。

?宮殿の中?
向こうからはこちらが見えているらしく
こっちに来るとのこと。

ようやく、自分たち3人以外の
日本人を見て、
ホッとするのかなと思っていたけれど
自分の中ではすでに、明日の演奏会のことが
気になり始めていたのだった。

陽子さんに連れられて、
ドゥカーレ宮殿の中にいる
みんなと合流。

みやこさんや、ぶんちゃんは
わーっ!てな感じで
無事の到着を喜んでいた。

僕の方は、すでに明日の頭になっていたので
ずっと一緒にいたかのような顔して合流。

すぐにバルバラ教会へ向かうとのことだった。
一緒について行く。

入り口はもう少し先に行ったところにあった。
今回、僕個人は、演奏旅行の全容を
あまり把握できないまま
来ていたので、頭の中は
旅行<<<<<演奏
というバランスになっていた。

教会に入るなど、一連の流れが
さらに、それを加速させた。









今にして思うと、
たどり着くまでの緊張感が
そのまま演奏への緊張感に
移行したんだろう。

しかも、メインではなく
客演の形での参加ということで
失敗は許されない
がんばって仕上げてきた
演奏の邪魔をしてはいけない
足引っ張るなんて言語道断という
緊張感が自分の中であった。

ヴェスプロを演奏するとき
こんな感じになるなぁ。
と今更ながらに思った。

教会を後にして
その後、ビビエーナ劇場?
ドゥーモに立ち寄りながらホテルへ。








もう、後は帰るだけなので
ことわって、vodafoneショップに寄り道した。

現地のSIMカードを購入するためだ。
現地で安くインターネットをするために。

ショップの若いお兄さんは
訳の分からん東洋人に対して
親切でした。
パスポートが必要とのことで、
ホテルへ取りに行き、
その後、無事購入。詳細は追々。

ホテルの食堂で練習後、
夕食は、
バルバラ教会へ行く途中にあったレストランで
いただく。

ここからは、どんどん演奏会の頭に。

つづく・・・。