便利さの果て

24時間営業が必要な業態って
何なのか、考えた方が良いと思う。

便利すぎることの向こうには
それに従事する人がいる。

自動化出来ていなければ
その向こうには人がいるのだ。

webからワンクリックで、ものが届く。
しかも早く、正確に。
その正確の先に、やっぱり人がいる。
早くの先にも人がいる。

その人は、人間らしい生活をしているのか?

買い物が夜中に出来る必要が
本当にあるのか、
真剣に考えた方が良い。

そこに働く人だけでなく、
それを利用する側も、
夜中に買えることで
夜中まで仕事が続いてしまう。

24時間買い物できることで
そこで働く人はもちろん
それを利用する人も24時間仕事が続いてしまうのだ。

スーパーが晩の7時か8時に閉まるのなら
それを利用する人の仕事は
そこに行ける時間までに終わる必要がある。

そこで働く人も、その後仕事を終えることが出来る。

満ち足りることを求めるあまり
不足がどんどん駆逐されてきた。

しかし、それは満ち足りたことになるのか?

無駄がどんどん減ってきた。
しかし、無駄がなくなることが
本当に幸せなのか?

人も動物だ。
無駄や、そして夜が
暗闇が必要なんではないか?

本当に欠かせないもの以外まで
常に満たされるのは、
実は不幸なんではないか?

買い物が四六時中出来ることが
本当に必要か?

コンビニは本当に24時間開いている必要があるのか?

何でもかんでも宅配が翌日に届くことが
本当に必要か?

もっと不便で良いじゃないか
と最近強く思う。