夜を取り戻す実験

昨日の続き。

たとえば、市町村
理想を言えば政令指定都市レベルで
1週間、欲を言えば1ヶ月間、
特定の店舗をのぞいて
夜には店を閉めるのだ。

コンビニが出来る前の状態、
たぶん1970年代あたりを参考に
居酒屋や繁華街
(大阪で言うと新地や道頓堀など)の店舗をのぞき
午後7時までに、店を閉めるようにするのだ。

それで、どのような不具合や
不便が発生するか
それが本当に不便なのか
それとも過剰なサービスなのか
検証するのだ。

実験なので、研究事業として
大きな規模の予算を出して
協力するところには、補助金を出す必要は
あるだろう。

それに併せて、企業の業務形態も
検討するよう、協力してもらう。

その中で業績を落とさない工夫はあるのか、
それに変わる手段はあるのか
考えてもらう。

塾なども、10時頃までやったりしない。
早くする工夫をする。

いきなりは無理なので、
準備期間を設けて行う。
理想を言えば半年から1年くらい準備期間を設ける。

それで、人の流れ
物の流れ
人の心境の変化
家族との関係など
どう、変化するか検証するのだ。

僕の勝手な思いこみからすると
良い方向に結果が出ると
思っている。

人との交流も、増えるんじゃぁないかと
勝手に思っている。

夜コンビニでご飯が買えなくなるなら
近所の居酒屋に行くようになるだろう。
結婚してるなら、おうちでご飯を食べる機会が
増えるだろう。

チェーン店でない居酒屋では
顔なじみが集まり、会話も生まれるかもしれない。

家に帰ってご飯を食べるなら
家族の会話も増えるかもしれない。

いつまでも夜にウロウロしなくなるので
睡眠時間も増えるかもしれない。

そして、人が考える時間も増えると思うぞ。

うまくいったら、都道府県レベル
地方レベルへと広げていき、
検証する。

本当に必要なサービスと
過剰なサービスをあぶり出す。

どこかやらないかなぁ。
社会学系の大学が大規模な科研費とるとか
NEDOあたりで、大きい予算付けて
壮大な実験するとか。

やりようはあると思われ。

今日の帰りに紀伊国屋に寄ると
トイレの神様」と書いた本が置いてあった。

?と思って手にとると
ここ最近、気にいって聞いている
植村花菜さんの名前が書いてある。

?!彼女の自叙伝とも言える本だった。

早速購入して、
今、一気に読み終った。

そこまで書いて良いのか?と
少しドキドキするほどに
これまでの家族の事
彼女自身の事が綴られていた。

本のタイトルにもなっている
トイレの神様
という曲と同じように
読み終ってみれば、
この事を語るためには、
削ってはいけない内容ばかりだった。

この曲が気に入った人には
是非読んでもらいたい。

で、植村花菜さんには
長く歌い手でいて欲しいなとも
思った。

一番気に入っているアルバム
「わたしのかけらたち」
がどんな思いで作られたか
知る事ができて良かった。

これを読む前に、アルバムを聴いていて
「わたしはじめ」という曲で
前の曲とのギャップに
ずっこけてしまい、
これはツッコんだ方が良いんだろうか?
としばらく悩んでしまったのだ。

ただ、曲の途中で、
「深呼吸してみた、久しぶりだった、
ただいま、おかえり、わたし」
という個所で、
色々あるけれど、明るく行こう!
っていうのが、彼女の本質なんだろうな
と、思っていて、
本を読んでその通りだと
納得してしまった。

自分の身の回りに
彼女と同じ位の若者を知っているけれど、
彼らのような人たちがいるなら
日本の未来も明るいかもしれない
そんな風に思った。