欧米の贖罪

まだ、読書の途中ですが、
おぼろげに見えてきたので
メモとして。

一部の過激な自然保護団体による、
捕鯨の妨害があります。

なぜあれほどまでに、ヒステリックに
活動を行うのか?
鯨を食するのは、日本の文化で
日本の鯨利用は、本当に鯨の体の
隅から隅まで、残すところなく使うのに比べ、
欧米のそれは、鯨の油のみで、
あとは捨てていたというのは、よく知られた話です。

その文化に対する理解もないまま、(のように見える)
ヒステリックに反対活動を行う理由が、
イマイチ理解できませんでした。

が、オーストラリアでの現地住民に対するホロコースト
アメリカでの、インディアンに対するホロコーストを知るにつれて、
これは、彼らの過去に対する贖罪の代用ではないか
と思うようになりました。

オーストラリアに至っては、
謝罪する相手が、その種族が、
この地上からもう、いないレベルです。
白豪主義 とも、無関係ではないでしょう。

過去に、自分たちの祖先が行った、
重大な罪に対する、後暗さがあり、
そのせいで
過激、過剰とも取れる、自然保護主義に走ったように
僕には感じてしまいます。
加えて、オーストラリアやアメリカは、
囚人の流刑地だった過去があり、
それは、それらの国々に微妙な影を落としています。

自然保護に走ることで、
神に対する贖罪を願っているように
僕には見えます。

実際、鯨の数を減らした原因を作ったのは、
かつての欧米列強の方々なわけで。

かつて、アフリカ、アジアを蹂躙した、
欧米諸国の帝国主義の歴史を知るにつれ、
そして、現在を見ると、
やっていること、あまり変わらんなぁ、
と、思ってしまいます。