女声合唱団りんどう第25回定期演奏会

心地良い湿度を持った女声合唱。
僕はここのアルトの響きが好きなんだが、
第1部の曲に、このしっとりしたアルトが
良くあっていた。

レモン哀歌は先日違う作曲家のをやったばかりだが
これ程違うんだと思いながら聴いていた。

今日のは鈴木憲夫さんで、先日自分が歌ったのが
西村朗のだ。
鈴木さんのレモン哀歌は絵画を見ているような、客観性を感じ、
それに対し、西村さんのは、
今まさに、目の前で智恵子が亡くなろうとしている臨場感を感じた。
どちらも、アリだなと思いながら聴いていた。

ポップスは、これまたずいぶん英語の発音の難しいのを
集めたなという印象。
挑戦した結果は、上手かったです。
カーペンターズの2曲は
ヴォーカルの節回しの雰囲気も
良く出ていて、凄いなと思いました。
明日にかける橋は、普通にネイティブでも
歌うのは難しいと思います。特にこの曲は
さだまさしか!っていう節回しも多いので
大変です。
それを考えると歌詞もよく分かったし
凄くイイなと思いました。

第3部。チラシを見たとき、
少し、後ずさってしまった。
実際は、団員で考えたというナレーションが入り、
バックの照明ともあいまって、
構成も非常に良かった。

僕が好きな女声合唱の響きは
こんな感じなんだろう。
切れ味鋭く、一分の隙も無いように
研ぎ澄まされたのではなく、
包み込むようなのり代のある、
豊潤とでもいうような女声合唱。

もう少し頑張って歌わなあかんな。
そう、思った。