17年が過ぎた

17年前の震災に関係する
特許の審査会が月曜日にある。

今回は僕がプレゼンする関係で、
資料を一部作り直している。
(結論の部分だけ)

今の職場に勤めてぴったり半年で震災だった。
7月18日からの中途採用で、
震災は1月17日だった。

決まりかけていた研究事業はご破算、
それから1年半は復旧作業、
避難所パトロール
救護対策本部詰めなどで過ぎていった。

今回の特許は震災の直後の状況を教訓とした
機器開発を行った結果出来たものだ。

しかし、その後、うちの職場で
その方面の研究をすることはなく、
3年前には、共同出願者だった
企業も離脱した状態だった。

今回その特許は放棄する。

一番の理由は、
大学企業を中心に、
様々な研究が行われ、
我々の考えたことが、時代遅れになったっことだ。

ただ、95年以前にはそのような研究は
ほとんど行われておらず、
(そもそも予算が付かない)
その発想が間違っていたということではない。

開発した試作機も、10年ほど前に故障し、
数年前には廃棄されて、
今は、この世に存在しない。

どちらにしても、
潮時だということだ。

あの震災から17年立ったらということは、
僕が仕事を始めて
17年と半年が過ぎたということだ。

プレゼン資料を作りながら
あの当時のことを少しだけ思い出した。
色々あったなと。