若くはない

今年に入ってから、
歌い難い状況が続いている。

声は出ているようだが
コントロールが効きにくい。

過去に、似たような状況になり、
その時にメモしていたことが、
今回ギリギリだが役に立った。

兆候そのものは、
昨年の男声合唱の演奏会からあったわけで、
対応はもっと早くするべきだった。

今から5年前とは違い、
体力も落ちている。
それを何らかの形でカバーすることも必要だろう。

その意味では、今回の名古屋公演は、
自分にとっては転換点になった。
昨年のチカマツでやったようなことは、
そろそろ無理になってきたのかもしれない。

生物的な人生の折り返し地点は
とっくに過ぎている。
歌にいたっては、
ひょっとしたら、
終点が近いのかもしれない。

ここに来て、唯一
自分に対して良かったといえるのは、
毎回全力で、後先考えず、
本番に臨んだことだ。

その時は強く意識はしなかったけれど、
その年齢のその時期、その一瞬しか発揮できない、
そんな歌がある。

時間の残酷さを考えると、
次はあるようで、
それは、やり過ごした今とは同じではない。
毎回毎回違うのだ。

その意味では、
過去の自分に、逃げずによく頑張った、
と言える。

これからも、体力気力の続く限りは、
逃げずに行こうと思う。