TCMC 第5回教会コンサート

会場はカトリック本郷教会。

ここに来るのは1年ぶり。
今回は早めに着いたので、近くの六義園に立ち寄った。

最初はモンテヴェルディの4つのモテット。
男声陣の安定感が揺るぎなく
多少のブレも全て吸収してしまう。

次の和声を狙っている(様に私には聞こえた)
ベースがハーモニーを作っているので
安心して聞けた。
テノールのパートソロも美しい。

退場しないまま次はブラームスのモテット。
ドイツ語で多少聞きとりにく所があるも、
ハーモニーが決まっていくので、
ブラームスの音楽が鳴り響いていた。

休憩の後、
琉球の華」と銘打った、オムニバス的なステージ。
編曲が信長さんのを2曲と瑞慶覧さんのを1曲。
合唱団が紡ぐハーモニーに良い意味で打ちのめされた
ハーモニーを狙って制御するベースを初めとする
男声陣が、下をしっかり支えているので、
転調の激しさを意識しないで楽しむことができた。

特に瑞慶覧さん編曲の「てぃんさぐぬ花」は絶品だった。

やはり退場せずにそのまま、最終ステージのELEGIA。
今宵、これが聞けて良かった。
歌ってばかりでなかなか楽しんで聴ける機会がなかったので
本当に良かった。
女声が多少ブレても、男声陣に安定感があるので
ハーモニーが崩れない。
お客として聴くと、こんなに面白い曲だったんだ
と再発見した。

アンコールの白眉は、男声の斎太郎節。
白井の化け物ぶりを再確認。
よく歌われている編曲だけれど、
少人数であれだけキリッとした演奏はなかなか聴けない。
テノールのパートソロとソロの区別が
あまりつかなかったことは、以下略。

大阪から足を運ぶ価値のある演奏会でした。